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Channel: アル中ハイマーの独り言
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"アンティキテラ古代ギリシアのコンピュータ" Jo Marchant 著

1901年、マレア岬からクレタ島の間に位置するアンティキテラ島沖の沈没船から、奇妙な機械の破片が引き揚げられたそうな。調査が進むにつれ、少なくとも30個の歯車を組み込む洗練された技術の凝縮であることが見えてくる。沈没船の方はというと、地中海でローマ支配が強まる紀元前1世紀頃、戦利品を運ぶ途中に沈んだと推定されるという。そうなると、歴史の矛盾にぶつかる。なにしろ、ルネサンス期の天文時計まで待たないと出...

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ふしめ

2013年は巳年ということで、蛇道(邪道)で参りとうござる......

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民主主義の象徴ども

民主主義の象徴とされる選挙や代議制、デモや対話。これらは、本当に民主主義と相性がいいのだろうか?政治がまともに機能するならば、どんな形でも構わない。君主制だろうが、貴族制だろうが、民主制だろうが...アリストテレスは、最善なのは君主制で最悪なのは民主制であるとした。ただし、僭主は君主の逸脱形態としながら。だが、歴史を紐解けば、君主と称した人物は例外なく僭主であった。貴族によるパワーバランスを試みたと...

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グローバル人という不思議な人種

グローバリズムが広まると、ナショナリズムが盛り上がるという奇妙な現象がある。それは、グローバリズムの流れに乗り遅れた人々の妬みからくるのだろうか?あるいは、帰属意識や自己存在の確認、アイデンティティの再確認といった意識からくるのだろうか?結局、人は皆、国家に縋って生きるしかないということであろうか?人間社会には、生まれたら強制的にどこかの国に所属させられるという奇跡的なシステムがある。人は、生まれる...

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コモディティ化の奴隷

あらゆる業界において、企業がユーザの囲い込みに躍起になり、誇大広告が氾濫するのも、ますますサバイバルの様相を強めている証しであろう。囲い込み経済は、ロビンソン物語から受け継がれる資本主義の象徴的手法というわけか。しかし、利便性の誘惑に惹かれ、均一化、あるいは均質化された環境に依存することが、合理的と言えるのだろうか?おまけに、一つの統合環境に依存すれば、リスクを拡大させる。いつサイトやサービスが閉鎖...

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フェドーラ(Fedora18)の三悪人に呪われる!

フェドーラ... カタカナで書くと、なにやら怪物の名に見えてくる。ハーデースの門番でもしていそうな。その位置づけからして、多少の不具合は仕方があるまい。勉強にもなる。とはいえ、こりゃ心臓に悪い!リリースが再延期されたぐらい、アップデートは時期尚早であったか?嫌な予感ってやつは確実に当たりやがる。おまけに、grub2, kernel3.7.x, gnome3...

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ISP 40M から 160M...ウルトラ工事屋さん!

J:COMさんから「お得プラン」ならぬ、九州限定「もっとお得プラン」なるものの案内がきた。「ウルトラ160M」とやらで、WiFi付。しかも、40Mコースより安い。「戸建限定3年割」とあるので、3年後の料金は元に戻るのかと思いきや、3年ごとに自動更新されるそうな。サイトには 40M は集合住宅限定となっているから、一戸建ては 160M に集約させたいのかもしれない。参考までに、セット料金は......

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"戦略「脳」を鍛える" 御立尚資 著

軍事戦略では、まず孫子やクラウゼヴィッツを学ぶことになろう。しかし、相互に高度な戦略論を身につけていたとしたら、どうやって相手を出し抜けばいいだろうか?ここに矛盾の原理がある。教科書を学ぶだけでは、けして必勝の法則を見出すことはできないということだ。定石とは後解釈によって定式化されたものであり、戦略論のほとんどは過去の成功や反省に基づいている。だからといって、戦略論自体の意義を否定するわけにはいかな...

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"思考のレッスン" 丸谷才一 著

思考を試みるには、なんらかの題材がいる。それをどこに求めようか?丸谷氏は「考えるためには本を読め」と勧める。そもそも思考の前提には、生きるということがあろう。本を読むということは、生き方を学ぶ、すなわち哲学をするということになろうか。しかしながら、面白くなければ読む気も起こらないし、せっかくの知識も身にならない。やはり、本を読む最大のコツは、その本を面白がるということになりそうか。読書の面白いところ...

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"言語設計者たちが考えること" Federico Biancuzzi, Shane Warden 編

おいらは、プログラマでもなければ数学者でもない。なのに、プログラミング言語も数学もちょっとかじる。どちらも便利な道具だから。プログラム用法には、文章用法が少なからず影響を受けているのだろう。どうりで千鳥足の彷徨者は、テーマから酷く逸脱した、冗長したスパゲッティ文章を量産するわけよ。「設計や実装のシンプルさという価値を過小評価してはいけない。複雑さはいつでも追加することができる。達人はそういったものを...

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"ハッカーズ" Steven Levy 著

言語設計者たちのインタビュー(前記事)を聞いていると、なんとなく本棚の古典に目が留まる。もう20年かぁ...600ページもの分厚さ、風呂上がりのビールでちょっくら読み流すつもりが、いつの間にか朝日が眩しい。こういう本は、何か忘れかけているものを思い出させてくれる...ような気がする。「汝、それに触れるべからず!と決めつける文化を否定すること、自分の創造力でそいつを否定していくことが必要なんだ!」今日...

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"超マシン誕生" Tracy Kidder 著

なにやら忘れかけているものを思い出させてくれる...ようなヤツを、本棚の奥からもう一冊。こいつも純米酒と一緒に読み流すつもりでいたが、またもや朝日が眩しい。本書には、かなり古いイメージがある。だが、PALを採用する話も飛び出すから、大して世代が変わらないのか?ちょっとショック!ちなみに、GALやらPALの話題で盛り上がっていると、夜の社交場の専門用語ですか?と若年どもが近寄ってきた...原題...

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"カッコウはコンピュータに卵を産む(上/下)" Clifford Stoll 著

さらに一冊、本棚の奥から目線を送ってくるヤツがいる。たまには再読月間なるものがあってもええか。十年前であれば、一度読んだ本を読み返すなんて、専門書でもない限り考えもしなかった。ブログってヤツが、気まぐれの範疇を広げるのか?おまけに、推理小説ばりの展開が一気飲みを誘い、今日も朝日が眩しい。カッコウといえば、種間托卵で知られる。托卵とは、他の鳥の巣に卵を産みつけ、仮親に育てさせる習性のこと。そこで、仮親...

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史上最強の哲人「じゃりン子チエ」

四月一日早朝。ベランダでぼんやりしていると、ランドセルを振り回す一人の少女が通りかかった。下駄を高々とならしながら呟く、その後ろ姿には、なにやら哲人の風格を漂わせている。「ウチ、誰やと思うてるねん!ただの不良少女やないで、テツの子供やで!」「おとなの相手して、いつも傷つくのは少女の方やねん!」赤貧チルドレンと呼ばれ、小学生にして経営者、そして、父親の保護者。そこには憧れの少女像がある。おいらも、テッ...

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"コンピュータグラフィックス理論と実践" James D. Foley, Andries van Dam, Steven K. Feiner, John...

マンデルブロのフラクタル幾何学では、数学に裏付けられた抽象画に魅せられた。惚れっぽい酔っ払いは、CG芸術に惹かれる。とはいえ、なにせド素人!CG技術が概観できそうなものを探していると、ある専門家からこの本を薦められた。ちと古いが、この分野の教科書的な存在で、学生向きにも書かれているそうな。しかーし、1万5千円を超える値段にたじろぐ。図書館へ見物に行くと、千ページを超える分厚さにたじろぐ。ところで、障...

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"マックスウェルの悪魔(新装版)" 都筑卓司 著

科学者たちが自然法則に魅せられるのは、そこに対称性の美があるからであろう。大概の物理法則には、可逆性や回帰性といった基本性質がある。しかし、熱力学第二法則だけが、不可逆性を主張する。実際、目の前の多くの物理現象や社会現象が不可逆性を見せやがる。太陽熱で氷を沸騰させることができても、逆に凍らせることはできない。ボールを自由落下させても、地面との衝突熱でエネルギーが奪われ、元の位置に跳ね返ることができな...

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"ラング線形代数学" Serge Lang 著

学生時代に落ちこぼれ、とうに放棄したはずが、いまだ纏わりついてくる。おいらは数学屋ではない。なのに、線形代数の関連書籍だけで、本棚の一列を占拠してやがる。線形って奴に真理めいたものが秘められているというのか???線形という言葉は、定義するだけでも難しい。グラフで描けば直線になるもの、すなわち一次関数と習ったものだが、目盛を任意の関数にとれば、どんな曲線だって直線になる。指数関数だって、対数関数だって...

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"よみがえる天才アルキメデス" 斎藤憲 著

アルキメデスの求積法が、近代の積分法にどんな知識を準備し、どこが決定的に違っていたのか?これは、そうした視点からのアルキメデス入門書である。物語は、推理小説の題材にもなりそうな発見から始まる。1906年、幻の著作「方法」の写本が発見された。表題は「エラトステネスに宛てた機械学的定理に関する方法」というそうな。一旦、第一次大戦後の混乱の中で行方不明となるが、再び出現。1988年、ニューヨークでクリステ...

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"次元の秘密" 竹内薫 著

次元大介の秘密は、早撃ち0.3秒のプロフェッショナル、その境界条件は、帽子がゾウアザラシのオス四歳の腹の皮製でなければならないことである。さて、言わずと知れた超難解な超ひも理論。これを一般向けに解説するにはどうすればいいか?そんな試みをしてくれる、ありがたい書がある。分かった気になれるということが、どれだけ幸せなことか。知識ってやつは、具えた度量の範疇で身に付ける分にはすこぶる心地良い存在だが、精神...

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"ゲーム開発のための数学・物理学入門" Wendy Stahler 著

ゲームプログラムを開発するわけではないが、こういう本を眺めているとノスタルジーな気分にさせてくれる。20年ぐらい前になろうか、コマンドラインのOSに勢いがあった時代、ブラウン運動やインクジェットの噴射といった統計的現象を視覚化する時、スクリーンライブラリを駆使したものである。グラフィックライブラリもあるにはあったが、一般化には程遠かった。スクリーン座標系とデカルト座標系が違うのは仕方がない。だが、い...

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