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Channel: アル中ハイマーの独り言
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"モノここに始まる" John Beckmann 著

ここに収集された知識の群れは、分類すれば雑学ということになろう。いや、ウンチクのオンパレード!誰かからの又聞きの又聞きに、その又聞きの又聞きといった推定文体が押し寄せてくれば、まるで伝言ゲーム。しかし、知識なんてものは、総じてそうしたものかもしれん。例えば、地球は丸く、自転しながら太陽の周りを公転している......

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"アルファベットの事典" Laurent Pflughaupt 著

おいらは、大の辞書嫌い。かつては、そうだった。義務教育時代に国語アレルギーを摺り込まれ、事典と名のつくものを避けてきたところがある。しかしながら、知の宝庫を放棄するのは、あまりにもったいない。合理的に生きるためにも。ましてや今の時代、辞書を引くのも随分と手軽になった。引くというより検索!仮想空間には専門や雑多な知識に溢れ、ウィキウィキ百科に、ウェブリオ・シソーラスに、グー国語辞典に、グルグル翻訳に....

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"差異と欲望 ブルデュー「ディスタンクシオン」を読む"石井洋二郎 著

生涯に一度は読んでみたい...そう思いつつ、ToDo...

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"自殺論"Émile Durkheim 著

生きる権利を主張するなら、死ぬ権利を主張してもよさそうなもの。死を運命づけられた知的生命体が、どうせいつかは......

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"奇想の系譜 - 又兵衛-国芳"辻惟雄 著

意表を突く構図、強烈な色彩、グロテスクなフォルム...江戸の時代、奇矯(エキセントリック)で幻想的(ファンタスティック)な表出を特徴とする絵師たちがいたそうな。近代絵画史で長らく傍系とされてきた達人たちに、岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳らの名が連なる。辻惟雄は、彼らを異端派とするのではなく、主流派の前衛として掘り下げてくれる。奇想キテレツ派とでもいおうか、その表現主義的...

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"奇想の図譜 - からくり・若冲・かざり"辻惟雄 著

「文化は遊びの形をとって生まれた、つまり、文化はその初めから遊ばれた...」... ヨハン・ホイジンガ著「ホモ・ルーデンス」より時系列では「奇想の系譜」から隔てて刊行された「奇想の図譜」だが、姉妹書として意図されていることが伺える。「奇想の系譜」では、近代絵画史で長らく傍系とされてきた達人たち......

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"非常民の民俗文化 - 生活民俗と差別昔話"赤松啓介 著

人間は、表と裏のある動物である。建前と本音を使い分ける動物である。アリストテレスは言った、人間はポリス的な動物である......

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"書物の破壊の世界史 シュメールの粘土板からデジタル時代まで" Fernando Báez 著

破壊された書物を紹介する本が、ある種の目録になっている。過去に灰になった本に泊がつくのも、皮肉な話である。破壊がすべて悪とは言えまい。創造あるところに破壊あり。人類の歴史は、創造と破壊の繰り返しであった。創造主は同時に破壊者でもある。大地を揺るがす地震は神の怒りか。一瞬にして暗闇にしてしまう日食は神のお告げか。破壊の神話は救済の神話にもなってきた...尚、八重樫克彦 +...

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"日本の酒"坂口謹一郎 著

この書を前に、純米酒やらずして無礼であろう。今宵は酒の精にあやかり、老子の言葉を引く、上善!水の如し...酒の発祥は知らない。「猿酒」と言うぐらいだから、人類の発明ではあるまい。まさか猿でもあるまい。果実などの養分が地面に落ちて腐り、それが雨水などと混ざって樹木の窪みなどに溜まり、偶然できちまったものを通りかかった人が口にした......

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"ハイネ"一條正雄 著

詩ってヤツは、癒やされるためだけにあるのではない。幸福を感じるためだけにあるのでもない。美しい調べに乗せて歓喜に耽り、感傷に浸るのもいい。だが、それでは足りない。目を背けたくなるような苦難を叫び、皮肉まじりの風刺を効かせ、シニカルなブラックユーモアまでもぶちまける。詩の受容性は、自ら愚痴の捌け口となり、滑稽なほどの悲壮感を漂わせ、寓意を込めて惨憺たる時勢を唄い上げる。自ら怒りの矛先となり、心の奥底に...

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"流刑の神々 精霊物語" Heinrich Heine 著

どんな散文も、形式を整えれば、詩に見える。音調を整えれば、詩に聴こえる。寓意を込めれば、戒文となり、霊妙を匂わせば、呪文となる。巷に溢れるキャッチフレーズの類い。標語に、スローガンに、モットーに、殺し文句に... 心に響く言葉は、人を惑わす。天国の門と地獄の門は、隣り合わせ。神と悪魔は、仲良しこよし。マクベス王の魔女どもが口ずさむ。きれいは汚い、汚いはきれい......

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"アッタ・トロル - 夏の夜の夢" Heinrich Heine 著

諷刺文学ってヤツに、おいらは目がない。天の邪鬼な性癖がそうさせるのか...時代を彩り、時代を炙り出し、時代に演じられた滑稽を芸術の域にまで昇華させ、ここに批判哲学の実践を見る。芸術心ってやつは、道化を演じることに始まるのやもしれん。猿楽を深化させ、「風姿花伝」を記した世阿弥のように...ハインリヒ・ハイネの作品では、詩文と散文の入り乱れた「精霊物語」と「流刑の神々」の二篇にしてやられた(前記事)。こ...

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"愛犬たちが見たリヒャルト・ワーグナー" Kerstin Decker 著

穏やかな秋風に誘われて古本屋を散歩していると、ちょいと風変わりな伝記小説に出会った。ケルスティン・デッカーは、愛犬の目線から偉大な音楽家の人物像を物語ってくれる。吾輩は猫である... じゃないが、おいらは犬である......

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"眩暈" Elias Canetti 著

原題 "Die...

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"読書と或る人生"福原麟太郎 著

本を読むことに愉悦を覚える人は、我流の読書論といったものが心の中に湧き上がるであろう。おいらが「本を読む」といえば、熟読を意味するが、そんな読み方はあまり合理的とは言えまい。人生は短いのだ!ただ、貧乏性のせいか、買った本は隅々まで字を拾わないと気が済まない。そして、週に一、ニ冊のペースで読む。本の虫!という形容もあるが、どのくらいの量を読めば、その称号に相応しいのであろう。或る大学の先生は、月に四、...

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"人生十二の智慧"福原麟太郎 著

霧曇る秋雨前線を振り切って古本屋で宿っていると、智慧足らずを焚きつける奴に出会った。うん~... 天の邪鬼の眼には、「十二の智慧」というより、当時の社会風潮を皮肉った「十二の苦言」に映る。その背景に、日露戦争から太平洋戦争までの暗黒の時代から、一変して高度経済成長に勢いづく時代へ... 戦争をやりたがっていた国民の意識が、一変して平和ボケへ......

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"愚者の知恵"福原麟太郎 著

霧曇る秋雨前線を振り切って古本屋で宿っていると、いつの間にやら手にしてやがる。福原麟太郎という書き手は、智慧足らずを焚きつける達人とお見受けする。無い物ねだりは、人間の本能めいたもの。愚者だって、それなりにでも知恵を持ちたいと思う。だから焚き付けられる。しかしながら、知恵を得るには知識がいる。根気もいる。好奇心だけでは心許ない。知識を得る手段は千差万別で、どれを選ぶにせよ、これまた知識がいる。まず、...

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"エリア随筆" Charles Lamb 著

書き手が名乗る時、なにも本名である必要はあるまい。作者不明の名作もあれば、匿名の名文も見かける。アリスを書いたルイス・キャロルのように、ペンネームというやり方もある。名を隠し、虚空の人物になりすまし、筆の走るままに書く。人間ってやつは、仮面をかぶると自由になれるらしい。自ら演じた醜態を遠近法で眺め、羞恥心と距離を置けば、どちらが本当の自分なのやら。自己責任論を免れ、めでたしめでたし!トム・ソーヤーを...

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"読書論"小泉信三 著

読書スタイルは、十人十色。読書を論じ始めると、独り善がりにもなる。そして、体験談となるは必定。読書家が論じれば、それに興味を持つ人もまた読書家であろうし、類は友を呼ぶ......

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"寺社勢力の中世 - 無縁・有縁・移民"伊藤正敏 著

日本の文明や思想の源流は、その大半が中世の寺社にあるという。中世の寺社は、古代の寺社とも近世の寺社とも似ても似つかぬものだとか。それ故、学会では特に「中世寺社勢力」と呼ぶそうな...古代に創建された東大寺、興福寺、延暦寺、高野山などが中世には変貌を遂げ、最先端技術、軍事力、経済力などを背景に、その勢力は幕府や朝廷を凌駕していたという。信長の叡山焼き討ちの例を一つ挙げても、政治権力者たちは、何故、そこ...

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