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Channel: アル中ハイマーの独り言
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"アジールと国家 - 中世日本の政治と宗教"伊藤正敏 著

政治が歴史の表舞台だとすれば、こちらは裏舞台。だが、人間の本質を突いているのは、こちらの方やもしれん。歴史書に触れれば、輝かしい政治指導者や華々しい権力争奪戦に目を奪われがちだが、その陰で真に社会を支え、静かに生きてきた無名の人々がいる。表通りは、なにかと騒がしい。SNS...

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"アジール - その歴史と諸形態" Ortwin Henssler 著

歴史学者伊藤正敏は、アジールの視点から中世日本の寺社勢力論を熱く語ってくれた(前記事)。アジールに、民主主義や自由精神、あるいは、基本的人権の源泉を見る思い。そして、オルトヴィン・ヘンスラーという人の「アジール論」が紹介され、その成り行きで本書を手に取った次第。おいらは、暗示にかかりやすいのだ。しかしながら、品切れときた。古本屋でも見つけられず、市立図書館に縋って...尚、舟木徹男訳版 +...

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"エッセンシャル思考" Greg McKeown 著

仕事を断るのは、意外と難しい。独立した動機の一つに仕事を選ぶということがあるが、それでも難しい。村社会には、NO! と言えない空気が淀んでいる。人生において重要なことは?最優先すべきことは?などと思いを巡らせつつ...「"NO"は完成された文章である。」......

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"モチベーション 3.0" Daniel H. Pink 著

TED カンファレンスで、"The puzzle of motivation"と題した講演を見かけたのは、もう十年ぐらい前になろうか。以来、ダニエル・ピンクが ToDo リストに居座ってやがる。そんな奴らが、おいらの ToDo リストに屯しているわけだが、M な性分には嬉しい悩みでもあった...さて、原題に、"Drive: The Surprising Truth About What...

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"サピエンス全史(上/下) - 文明の構造と人類の幸福" Yuval Noah Harari 著

すべては空想か... すべては虚構か...現代人は、ますます仮想空間にのめり込み、恐ろしく柔軟で変化に富んだ社会を生きている。クラウドコンピューティングに、デジタル通貨に、メタバースに... すると、国家や法律も、自由や平等も、愛やお金も......

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"ホモ・デウス(上/下) - テクノロジーとサピエンスの未来" Yuval Noah Harari 著

かつて捕食され、他の動物に怯えて生きていた人類が、いまや地上を支配し、高度な文明を築くに至ったのはなぜか...歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリは、「サピエンス全史」と題して人類史全体を巡り、その答えは「虚構」にあると言い放った(前記事)。国家や国民、企業や法律、さらには人権や平等といった考えまでもが虚構であり、虚構こそが見知らぬ人同士が協力することを可能にすると。中でも究極の虚構は、最も効率的な相互信...

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独り善がりな読書論... 速読術は速愛術のようにはいかんよ!

まずは、冒険家気取りで自問してみる。なぜ本を読むのか?そこに本があるから...目的がないと生きてゆけないとすれば、人生はにがいものとなろう。読書を趣味にするとは、どういうことか。一旦、読書空間に入り込めば、自我から解放され、現実から解放され、まったくの別世界へ導かれる。不思議の国のアリスのように...音楽を聴くのも、映画を観るのも、スポーツを観戦するのも、同じこと。そもそも趣味なんぞに、目的があるの...

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独り善がりな介護論... 地獄を見るのはこれからだ!

まずは、哲学者気取りで自問してみる。人間とはどういう存在か?人生とは、いったいなんなんだ?人間なんてものは、喰って!排泄する!ただ、それだけの存在やもしれん。そんな退屈な日常を紛らわすために、生き甲斐のようなものを見つける。ただそれだけのことやもしれん...宇宙に存在するすべての物体は、なんらかの原子構造を持っている。原子は単体でも存在しうるが、そのほとんどが互いに結合して分子を成す。結合や分離を繰...

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全自動トイレは懲り懲り... せめて便器の中にやって下さい!

これは、前記事の介護論、いや、介護奮戦記の続編である。介護とは、日々気が狂いそうになる自分との闘い。いや、もう狂っちまったか。だからこんなものを書いているのやもしれん...さて、全自動トイレを設置して、十年ぐらいになろうか。御老体のために!と思ったけど、余計なお世話であったか...確かに、全自動は便利だ!前に立つだけで、ようこそいらっしゃいませ!ってな具合に蓋が開き、便座から立つと勝手に流してくれて...

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"経営の未来 - マネジメントをイノベーションせよ" Gary Hamel & Bill Breen 著

資本主義におけるほとんどの経営管理モデルは、二十世紀初頭に構築されたという。その慣行やルールは、二十一世紀の今でも幅を利かせ、とうの昔に亡くなった思想家や実務家たちの亡霊がまとわりつく... と。確かに、経営管理の技術や組織構造は、会社が違っても似たり寄ったり。CEO...

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"超予測力 - 不確実な時代の先を読む10カ条" Philip E. Tetlock & Dan Gardner 著

「優れた判断力プロジェクト」の主催者フィリップ・テトロックは、「平均的な専門家の予測の正確さは、チンパンジーが投げるダーツと同じ...」という調査報告を発表した。この発言は、なにも驚くほどのものではない。すでに市場予測では、証券アナリストたちの当てずっぽうぶりに似たような表現が用いられてきたし、大手マスコミにしても決まり文句を平然と報じるばかり。当たり障りのない要因を一つ持ち出しては、利益確定売り....

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"アルゴリズム思考術 - 問題解決の最強ツール" Brian Christian & Tom Griffiths 著

人が合理的に生きることは難しい。独りでいる分にはそうでもなく、賢明な人も大勢いて、少しばかり楽観的な見方もできるが、集団化しちまうと、途轍もなく悲観的にならざるをえない。そもそも人類が合理的な存在ならば、これほどの爆発的な人口増殖を招かなかったであろうし、地球環境をこれほど侵食することもなかったであろう。合理的に生きるためには客観的な視点も必要だが、それは人間の本能に逆らった側面がある。だからこそ、...

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"ダニエル・カーネマン心理と経済を語る" Daniel Kahneman 著

専門用語ってやつは、その表現の仕方に違和感を覚えるものを見かける。語彙が乏しいから、そんな風に見えちまうのだろうが、特に経済学には、それが多く感じられる。おまけに、そのニュアンスまでも専門家の間で白黒つけられ、ちょいと違った風に用いようものならアホウ呼ばわれ。疑問すら持てないとすれば、どちらが。同じ阿呆なら踊らにゃ損々!経済学ときたら、日常用語までも専門用語のように扱う。そこで、用語の定義から始める...

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"ファスト &スロー(上/下) - あなたの意思はどのように決まるか?" Daniel Kahneman 著

原題 "Thinking, Fast and Slow"人間の思考回路には、直感や感情を担う「システム 1」と、熟考を担う「システム 2」があるという。システム 1 は、手っ取り早く、これといった努力なしに無意識的に作動する。対して、システム 2 は、意識的に努力してようやく作動し始め、その重要な役割として、システム 1...

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"マーカス・チャウンの太陽系図鑑" Marcus Chown 著

こういうのが書棚の片隅に一冊でもあると、部屋全体の収まりがいい...天空には、なにやら懐かしいものがある。地上は、どこも息苦しい。日々忙殺に追われ、目線はいつも下を向き、空を見上げる余裕なんてあるもんか。しかし、だ。途方もなく広大な宇宙の片隅に浮かぶちっぽけな天体の上で、なに悩むことがあろう。薄っぺらな大気層を隔てた向こう側には、想像を絶する世界が拡がるというのに...脂ぎった大人が、童心に返るのは...

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"世界で一番美しい元素図鑑" Theodore Gray 著 & Nick Mann 写真

原題 "THE Elements"世界を最も客観的に、合理的に、論理的に、構造的に、機能的に、効率的に......

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"世界で一番美しい分子図鑑" Theodore Gray 著 & Nick Mann 写真

原題...

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"世界で一番美しい化学反応図鑑" Theodore Gray 著 & Nick Mann 写真

原題 "Reactions"世界で一番美しい図鑑シリーズ... で、元素、分子とくれば、化学反応で三部作が完結する。本は、なにも読むだけのものではあるまい。セオドア・グレイの軽妙な文面にニック・マンの鮮麗な写真が化学結合すると、ノスタルジックな気分にもなれる。なにやら忘れかけていた感覚が蘇るような...尚、若林文高監修,...

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"世界で一番美しい「もの」のしくみ図鑑" Theodore Gray 著 & Nick Mann 写真

原題 "HOW THINGS...

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堂々と冗談の言える日に、こっそりと嘘を論じてみる...

今日、四月一日...巷では、堂々と冗談の言える日ということになっている。だが実のところ、本音が存分にぶちまけられる日のようである。ある弁護士を名乗る奴がボヤいてやがる。保険金を惜しまず掛けてから、本音を言えばよかった......

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