Quantcast
Channel: アル中ハイマーの独り言
Browsing all 658 articles
Browse latest View live

"室町の王権"今谷明 著

「室町時代は、天皇の権力を圧伏しようとする動きが極限に達した段階であるとともに、権力・権威をいったんは喪失した天皇が、新たな権威、つまり既成権力よりも高次の調停者としての地位を得て、不死鳥のように復活してくる時期でもあった。」なぜ天皇家は存続し得たのか?それは千古の謎である。網野善彦氏は著書「無縁・公界・楽」の中で、民俗学や人類学の観点からこの難題を問うた(前記事)。伝統の力に対する精神的な後ろめた...

View Article


"老年について"キケロー 著

Cicero(キケロー)は、現代イタリア語では「Cicerone(チチェローネ)」となり、「観光案内人」という意味になるらしい。この雄弁家は、人生の案内人にでもなろうというのか。なるほど、ポジティブ老年論というわけか...「人生の行程は定まっている。自然の道は一本で、しかも折り返しがない。そして人生の各部分にはそれぞれの時にふさわしい性質が与えられている。少年のひ弱さ、若者の覇気、早安定期にある者の...

View Article


"友情について"キケロー 著

友情などという言葉に照れ臭さを感じるのは、魂が腐っている証であろう。「老年について」(前記事)の姉妹篇ということで、つい手を出してしまう...人は、なにゆえに友情を欲するのか?寂しがり屋だからか?SNS...

View Article

"義務について"キケロー 著

ベランダで心地よく純米酒をやっていると、大きなランドセルを背負った女の子から、おはようございます!と挨拶され、照れくさく答える。まるで堕落人のショーウィンドウ...そんな我欲に憑かれた酔いどれが、なに故こんなものを読んでいるのか?なぁーに、気まぐれってやつは誰にでもある。ところで、気まぐれな善意と周到な悪意とでは、どちらが厄介であろうか...この哲学書は、ペリパトス派(逍遙学派)の所説とあまり違わな...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

ルータのグレードアップ RT107e から RTX810 へ

JCOM さんから増速のお知らせがきた。... 2015.7.31下り 160Mbps から 320Mbps へ。上り 10Mbps は変更なし。利用料金の変更なし。尚、うちの場合、モデム交換は不要とのこと。今どきの機器にしては熱を持ちすぎる感があるので、できれば交換してもらいたいが、まぁいいや...てなわけで、我が家のルータ Yamaha RT107e では性能不足のため、こいつを購入した。...

View Article


項目の開閉を HTML タグだけで制御、ついでに onmouse ハンドラを試す

これは備忘録である。お歳ですねぇ... と、からかわれ始めて久しい今日この頃であった。はぁ...さて、全記事数が、500 に達し、Site Map の見た目が鬱陶しい!そこで、ラベル毎に開いたり、閉じたりできるようにした。方針は...JavaScript などを使わず、HTML だけで記述し、一つの投稿内で完結する。テンプレートを変更したくないので、css...

View Article

"作家の食と酒と"重金敦之 著

あらゆる文化は大衆化すると質の低下をもたらすが、飲食文化は違うらしい。芸術の材料がふんだんに鏤められると、作家たちは食卓の行儀作法よりも、美味く食すための段取りにうるさい。食通でもなく、美食家というほどではないにせよ、そこに独特の美学を抱く才は一流ときた。能書きを垂れるのも、一つの作法というわけだ。なるほど、文章術とは、食への執着、酒へのこだわりから生まれるものであったか。こだわりとは難癖をつけるこ...

View Article

"魚道(さかなどう) 海の四季"水谷修 + 鈴木一人 著

本屋を散歩していると、奇妙な組み合わせを見つけた。夜回り先生(水谷修) +...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

"色彩論" Goethe 著

人類は、光に特別な地位を与えてきた。魂の難題を迎え入れては開眼を求め、絶望の淵にあっては神に乞う。光を与えよ!と。人間が知覚できるものの中で、これほど幻想的で、神秘的なものがあろうか。しかしそれは、闇をともなって、はじめて成り立つ情念。光は盲人を区別しない。俗世間は、相も変わらず眼の前の事象に惑わされる。物事が本当に見えているのは、どちらであろうか。絶望を見た者にしか見えない何かがある。その何かを見...

View Article


"科学革命の構造" Thomas S. Kuhn 著

宗教をも巻き込んだ科学革命の大エピソードには、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタインといった人物をあげることができる。だがそれは、歴史における便宜上の問題でしかないかもしれない。科学の大転換点は、突如として出現する一人の天才だけのものではない。ささやかな観測技術の発明、細々とした理論、こうしたものが蓄積された結果、ある日、科学体系として開花させてきた。それは、進化論に通ずるものを感じる...

View Article

Win 10 にアップして... あっぷっぷ!

十月になって、一段と催促が激しくなったようである。おまけに、事務員さんが、何かの拍子にアップデートが勝手に始まった!と騒ぎよる。仕事が落ち着いたらアップデート計画を立てます... 年内にはなんとかします......

View Article

"化学のはじめ 増補訂正版" Antoine-Laurent de Lavoisier 著

化学革命の父と呼ばれるアントワーヌ・ラヴォアジエ。バケガクで赤点の危機にあったおいらには、忘れられない名だ。今日認められる元素のアイデアを確立し、それを分かりやすく整理したものが、この入門書である。ラヴォアジエは、フロギストン説を打破した人物としても知られる。古代ギリシアの自然哲学者たちは、万物の根源的な存在をアルケーと呼び、四大元素説を唱えた。あらゆる物体は、火、空気、水、土の四つの要素によって構...

View Article

"ロウソクの科学" Michael Faraday 著

マイケル・ファラデー... この名を耳にするだけで、あの忌々しい記憶が蘇る。電磁気学の赤点地獄!俗界の泥酔者は、純真な心を取り戻すために、このあたりから科学をやり直す必要がありそうだ。いや、燃え尽きた炎は取り返しがつかない...1860年の暮、ファラデーは、Royal Institution(王立研究所)において、少年少女のために6回に渡って講義を行った。このとき七十......

View Article


"初等整数論講義"高木貞治 著

ガウスは、整数論を数学の中の数学と論じたそうな...整数論は、デジタルシステムを設計する上でも礎をなす道具。そして三十年来、この書にいつも引き戻される。今更感に苛まれながらも古典に縋る思いは、数学に落ちこぼれた者の宿命か、いや幸福か。もとより初等数学と高等数学に明確な境界はないが、有理数の領域に限定してくれるだけで、ちょっぴり安堵する。ここでは、ε-δ論法なんて言いっこなしだ!しかしながら、素のイデ...

View Article

"解析概論 改訂第三版"高木貞治 著

三十年来、引き戻され続ける書を、もう一冊。相も変わらず、しつこく仕事に絡んできやがる。お前は酔っ払いか。そして、電磁気学で苦しめられた、あの忌々しい奴らにやられる。そう、ガウスとストークスだ。おいらは永遠に赤点よ!ただ、数学屋ではないし、結果だけ知っていれば、道具とすることはできる。数学は代数学と幾何学の二大分野によって成し、解析学はその双方を調和する立場にある。物事を解析するには、記号的で論理的な...

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

"確率の哲学理論" Donald Gillies 著

確率論は人間社会にとって有用な道具であり、なによりも人生の選択が確率に支配されている。そう、人生はギャンブルだ。ギャンブルってやつは、賭けるものによって決定的な違いを見せる。勝てば単に賞金がもらえるのと、負ければ財産を失うのとでは、まったく意味が違ってくる。おまけに、過去を引きずるかどうか、という根本的な問題を抱えている。ベイズ的か、ランダム的か、それは極めて主観的な判断だ。負け癖がつけば、マルコフ...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

"確率の哲学的試論" Pierre-Simon Laplace 著

ピエール=シモン・ラプラス......

View Article


Image may be NSFW.
Clik here to view.

"自己増殖オートマトンの理論" John von Neumann 著

プログラム内蔵方式電子計算機の創案者ジョン・フォン・ノイマンは、情報工学の歴史において最初のページに登場するクロード・シャノンやノーバート・ウィーナーと並び評される。1949年、彼はイリノイ大学で「複雑なオートマトンの理論と構成」と題して、5回の講義を行ったそうな。その概要は、次の3行で始まる。高速デジタル計算機の論理的構成と限界計算機やその他の自然オートマトンおよび人工オートマトンの比較自然に見出...

View Article

Image may be NSFW.
Clik here to view.

"高速アルゴリズムと並列信号処理"谷萩隆嗣 著

十年来、引き戻され続ける書がある。いつも悩まされている事は、ありきたりではあるが、いかに効率よく近似するか、いかに高速処理を実装するか。酔いどれ数学オンチは、この分野で永遠に赤点を取り続けるわけだ。そういえば、鏡の向こうの住人も、いつも顔が赤い!デジタル信号処理の礎となる数学の概念に、サンプリング定理と直交関数系がある。サンプリング定理とは、再現性の限界を定めたもので、ナイキスト周波数とも呼ばれ慣れ...

View Article

"プログラミング作法" Brian Kernighan & Rob Pike 著

次のような経験をしたことはないだろうか......

View Article
Browsing all 658 articles
Browse latest View live