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Channel: アル中ハイマーの独り言
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"ジャック・デリダ入門講義"仲正昌樹 著

精神を相手どれば、難解な認識論に放り込まれ、次々と造語が編み出される。哲学とは、そうしたものか...人間の意思には、認識できる領域と、認識できない領域とがある。後者は思いのほか広大であるばかりか、精神そのものが得たいの知れない存在ときた。そこで、疑問に思う。「精神」という用語に、誰もが同じイメージを抱いているのだろうか、それで論争は成り立っているのだろうか、と。「精なる神」と書くぐらいだから、なにや...

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"精神について" Jacques Derrida 著

原題 "De l'esprit"ドイツ語では "Geist"、ラテン語では "Spiritus"、英語では...

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"条件なき大学" Jacques Derrida 著

小雨降りしきる中、古本屋で宿っていると、ある一文に引き寄せられる。おいらは暗示にかかりやすい...「今からお話しすることは、おそらく、信仰告白のようなものとなるでしょう。あたかも自分の習慣を守らない許可を、自分の習慣を裏切る許可をみなさん方に求めるかのように振る舞う、そんな教師の信仰告白のようなものになることでしょう。」「条件なき大学」とは、なんと大胆な題目であろう。ユートピアにでも誘おうというのか...

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"チンギスの陵墓(上/下)" James Rollins 著

本書は、シグマフォースシリーズ第 9 弾。邦訳版は 0 から数えるので、第 8 弾となる。このシリーズは、いつのまにやら第 14...

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"ダーウィンの警告(上/下)" James Rollins 著

本書は、シグマフォースシリーズ第 10 弾、邦訳版は 0 から数えるので、第 9 弾となる。このシリーズは、いつのまにやら第 14 弾まで足を伸ばし、なかなか追いつけずにいる。しかし、推理モノはいかん。ちょいと手を出すと、かっぱえびせん状態。特に、作家ジェームズ・ロリンズと翻訳者桑田健のコンビは。おかげで、徹夜明けのブラックコーヒーが美味い...原題 "The Sixth...

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"てのひらの肖像画" Lytton Strachey 著

イギリスの本屋には、伝記コーナーがしっかりと設けられているそうな。古本屋ともなると、年季の入った、それこそ歴史を感じさせる区画を演出しているらしい。昔から伝記が読み物として親しまれてきたお国柄というわけか...一人の人物を語るということは、その人物が生きた時代を語るということ。人類の歴史を個人の歴史の集合体として眺めれば、まさに本書がそれを体現してくれる...尚、中野康司訳版(みすず書房)を手に取る...

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"エリザベスとエセックス" Lytton Strachey 著

リットン・ストレイチーは、"Portraits in Miniature (邦題: てのひらの肖像画)"と題し、18...

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"君あり、故に我あり - 依存の宣言" Satish Kumar 著

サティシュ・クマールは、9 歳にジャイナ教の修行僧となり、18 歳に内なる心の声に従って僧を辞めたという。内なる心の声とは、ガンジー思想への目覚めであろうか。彼は、無一文でインドから欧米に渡り、8000...

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"ソネット集" William Shakespeare 作

シェイクスピアをまともに読んだのは、五十を過ぎてからのこと。ちょいと言い訳するなら、初めてのシェイクスピア体験は義務教育の文化祭あたり。学生時代は劇場にも何度か足を運び、モチーフにした映画も多く、直接触れずとも、これほど筋書きを知っている作家も珍しい。ゲーテは、カントをこう評した... たとえ君が彼の著書を読んだことがないにしても、彼は君にも影響を与えている......

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"日本の居酒屋文化 - 赤提灯の魅力を探る" Michael S. Molasky 著

居酒屋というと、大勢でワイワイやってるイメージ。こっちときたら騒がしいのが大の苦手で、独りでチビチビやりたいもんだから、どうも馴染めない。高度な情報化社会では、静かに呑み歩くのも難しい。食べログや口コミといったサイトで評判が広まり、それで常連客が逃げ出すようでは、せっかくの隠れ家も台無し!大衆酒場ですら赤提灯をぶら下げている所もあって、カテゴリも当てにならない。しかし、ここで言う居酒屋は、独りでぶら...

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"ジャズ喫茶論 - 戦後の日本文化を歩く" Michael S. Molasky 著

前記事では、日本人よりも日本人っぽい居酒屋文化論にしてやられた。青い目のガイジンさんと呼ばれるのを嫌い、千鳥足放浪記を夢見て...ここではジャズ喫茶論を熱く語ってくれる。ジャズ喫茶未経験者の門外漢が読む本ではないかもしれんが、こんな描写に、おいらはイチコロよ!「ドアをあけてみると、さらなる異様な世界が展開される。思わず耳をふさぎたくなるほどの大音量で音楽が鳴っている。アメリカで聴きなれたジャズの生演...

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"その言葉、異議あり! - 笑える日米文化批評集" Michael S. Molasky 著

「本書は、不良学者の無駄な時間の産物......

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壁に動画を同化させ、絵画のように鑑賞す... by EH-LS800B

介護ルームの壁を賑やかにし、ボケ老人の頭を少しばかり活性化させようと美術品を物色する。いくつか候補が上がり、うん~... なんとか簡単に差し替えられる方法はないだろうか......

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"山椒魚戦争" Karel Čapek 著

カレル・チャペックは、チェコの作家...チェコというと、重々しい歴史を背負った印象がある。それもステレオタイプであろうが、歴史を遡ると、やはり重々しい。フランツ・カフカの場合、ちと異質な世界を魅せてくれたが、暗い感触は、やはり重々しい。首都プラハは度重なる戦渦に巻き込まれてきた。神聖ローマ帝国の時代には「黄金のプラハ」と形容されるものの、「プラハ窓外放出事件」を発端に、ローマ・カトリックと改革派の衝...

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"R.U.R. ロボット - カレル・チャペック戯曲集I" Karel Čapek 著

カレル・チャペックの小説「山椒魚戦争」は、知能の発達したオオサンショウウオが、やがて人類の総質量を上回り、知能をも上回り、地上の支配者であった人類を滅亡させちまうという物語であった(前記事)。人類が様々な種を絶滅させてきたように...自然界で進化した生物が発見されると、これを人身売買のごとく商品化し、繁殖までさせて労働力にしちまう。シンジケートまがいの経済システムは、まさに人類の発明品!ここでは、人...

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"マクロプロス事件" Karel Čapek 著

原題 "Vĕc Makropulos"Vĕc(ヴィエッツ)という単語には、なんとも掴みどころのない意味が含まれているようだ。翻訳機にかけるとチェコ語で「もの」という訳語がひっかかるが、もっと曖昧で思わせぶりな... あえて訳すなら、マクロプロス家に伝わる、意味ありげなモノ(物)......

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"日本美術応援団オトナの社会科見学"赤瀬川原平 ☓ 山下裕二 著

小雨降りしきる中、古本屋で宿っていると、冒頭の一文に誘われる。凡人は、日常の幸せにも気づかないもの。観察力を研ぎ澄まし、情緒を感じながら......

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"外骨という人がいた!"赤瀬川原平 著

こんな時代に、こんな人がいたとは......

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介護歴七年目!ようやく喜びが感じられる境地に...

介護とは、日々気が狂いそうになる自分との闘いである。いや、もう狂っちまったか...要介護 4 の婆ヤと要介護 2 の爺ヤと共に、七年目に突入!パーキンソン病で難病指定を受けた婆ヤに、アルツハイマー型痴呆症の爺ヤに......

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アップデート依存症...

人生のプレイヤーは、自己のアップデート欲に憑かれる。それは、ソフトウェアのアップデートと何が違うのだろう。ハードウェアのアップデートが叶わぬとなれば、せめてもの足掻き。そして、人生に疲れる...脳内記憶をアップデートしようと、知識を蒐集し、スキルを高めようと必死にもがく。それは、切手や美術品のコレクションと何が違うのだろう。ナチスの高官どもは、ヨーロッパ中の名画を漁り、美術品を露骨に徴収した。戦利品...

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